第29回シマノ鈴鹿ロード

8月24日 台風15号から逃げるように島を飛び出す。もう帰りのことは考えない逃避行状態である。セントレアで沖縄から参戦のJrと合流。早速、日産レンタカーでセレナをゲット。この時期一番安かったのがこれなんです。

着陸態勢の時に初めてほぼ真上から鈴鹿サーキットを見たが、意外に小さく感じた。空港から鈴鹿までも思ったほど遠くなく夕方前には到着し、鈴鹿サーキットホテルにチェックイン。予約時はフラワーガーデンホテルという名だったのに、どっちが正しいのかわからない紛らわしい感じだ。

早速探検開始。まずは明日走るコースをチェックしたいので、公園内をサーキットに向かっていると、おあつらえ向き観覧車発見。


観覧車からメインストレートを望む

実際、上から見てみるとメインストレートも結構登ってるし、そこからシケインまでがさらに勾配がきついのがわかる。距離も結構あるので、この時点で結構charlie向きのコースではないなぁと感じてしまった。

時間があるので、レース後に予定していたレーシングシアターにも早速行ってみた。もともとがモータースポーツ好きなので結構楽しめた。

夕方は近くのイオンで回転ずし。大きなホンダの工場があったせいかイオンもでかい。鈴鹿を感じる。

8月25日 初日 朝からインスタント食品を掻き込み、交通教育センターに向かう。チケットぴあで駐車場を確保していたが、肝心のチケットを忘れてしまった。何とかなるかと思ったが係員はキビしく、色々な経緯を経てなんとか駐車場に入ることができた。すでに人は満載。みなさん調整やアップに余念がない。大会規模がでかいので圧倒される。

Jrと二人で受付をすまし、試走に入る。昨日見た通りで、メインストレートは結構登っている。モーターレースとは逆回り、反時計回りなのである。ストレートの終わりからシケインにかけて勾配がきつい。細いシケインを抜けると西ストレート。その後のスプーンカーブも結構登る。ヘアピンカーブを抜けてじわじわ登ると、ダンロップカーブからS字とガンガン下る。そしてパイロンの立ててある第一コーナーからメインストレートへの登りといった具合である。試走は1周で終了。

初めてだから何もわからなかったが、自家用車で自宅から来れる人なら、クーラーボックスはじめ快適グッズあればかなり気持ちよく過ごせるはずです。僕らはスタンドの3階の空いたスペースに荷物を置き、ベンチから観戦するスタイルととったがこれはこれで快適だった。

まずはcharlieの1時間サイクルマラソンからスタートだ。二日間で多くのレースが開催されるのだが、今回は二日間で4レースエントリーしてある。基本的に初心者から中級向けくらいのレースをピックアップしているはず。

ところがどっこい、一時間サイクルマラソンだって800人超のエントリーである。あり得ない多さである。道幅いっぱいに広がっていてもどこにも隙間がない。ゆっくり走ると決めている人も多いはずだが、勝ちに来ている人も多い。スタートと同時に速い速度でシケインに向かう。ここで遅れてはならないと集団についていくが、心拍は最初からマックスである。


メインストレートからシケインへ

少し遅れた分は西ストレートからスプーンカーブにかけて重さを生かした走りで取り戻す。なにぶん人が多いので、怒号が飛ぶのは当たり前だ。落車の危機は常にある。ヘアピンなどは十分注意が必要なうえに立ち上がりの加速でちぎられやすいので要注意なのである。サイクルマラソンは西コース周回なのでダンロップカーブに入る前にシケインに戻る感じである。charlie的には頑張ったのだが、15分ごろには中切れにより後方に沈んでいった。もはや追いつく術はなく足のそろうグループで淡々と周回をこなすのみだった。最後は第一コーナーを回ってメインストレートへ。

1時間サイクルマラソンA
120位 平均時速35.30km/h

結構頑張って1時間も走っているので、ヘロヘロな状態でゴール。なのに、次のレースまで1時間しかないのだ。ちょっと休憩して水分摂ったら、もう次のレースの整列時間だ。これは完全に失敗だった。ビギナーってのは順位がつかないと聞いていたので、その上のインターミディエイトにエントリーしていた。実はビギナーレースだって勝ちにくる人はいて、しかも相当に高いレベルであるのが手に取るようにわかる。
まぁ、なるようにしかならないので、スタートから可能な限りついていこうと思ったが、シケインで縦に伸び、その遅れを西ストレートで取り返すという作戦は、脚が終わっているcharlieには無理であった。もう、ボロボロになって走り切った感じである。

凡人charlie

インターミディエイトA 2組
146位 平均時速34.37km/h

その後、Jrのレースをこなし、激混みのレストランで昼食を済ませ、いったんホテルに退散。ジャージを洗濯してシャワー浴びてから、メインイベントの遊園地へ。いつもレースばっかり出さされているJrは、ここで生まれて初めてジェットコースターに乗った。これで夏休みの最大課題はクリア。

夕方は今日もイオン。いろいろ買い出しをして花火に間に合うように急いで帰路に着く。花火は人気なのか道路は混んでいて、自分らの駐車場さえ埋め尽くされていた。なんとか隙間につっこんで花火鑑賞に向かう。遠くから見ていると時々上がるだけなので、しけた花火だと思っていたら、サーキットメインスタンドでストーリー仕立てになっていて、それに合わせて打ちあがっていた。遅れていったせいかスタンド上部しか席がない。あいにく上部は天井が邪魔で花火が見えにくい。中段の通路で見ていたらすぐに係員が来て注意される。こっちが悪いのだが、やっぱり気分わるいので早々に立ち去る。日中混んでいたアトラクションも空いていたので、これ幸いと乗り込んだら、ぴったし花火のフィナーレにタイミングが合っていて、サイコーな感じだった。帰って軽く部屋飲みしたが、疲れたせいか早々に就寝。

7月26日 二日目 朝一のレースは7時台のスタートなので、charlieのみ自走でサーキットへ。自走部分をアップと考えていたが時間があったので試走もう一回。まぁ調子は悪くなさそうな気がする。

早々に待機位置に並ぶ。ここはゼッケン順にきちんと並ばされるので早いもの順的な無法地帯にはならない。マスターズはなんだかほっとする環境だ。そうこうしているうちにスタートラインへ誘導される。応援もいないし気楽である。

同じ年齢帯なのだから、やっぱついていかないとと思い頑張る。結局頑張るところは登りである。まずはスタートしてシケインまで、シケインで絶対に隊列が長く伸びるのでここでやられることは昨日学習した。できるだけ前に行くが、なかなか集団の前に着けない。一周目はなんとかついていったが、二周目に入るころには追いつけない距離になっていた。。こうなるとお手上げだ。勝負には絡めない。落車もあったが巻き込まれなかった。

マスターズ40+ 2組
52位 平均時速39.64km/h

昨日に比べれば遥かにレースに参加している感がある。最後まで集団だったこともあり、平均時速はこのレースが最速である。まぁまぁ満足したし、自分の立っている場所も概ね認識できた。もう、最後のレースは午後からだし、ここで終了してまったりしようかな〜〜と思いつつ、ホテルに戻る。

家族はまだ眠っておるではないか!のんびり夏休み丸出しである。Jrのレースが昼前なので、ゆっくりしてからチェックアウト。昨日のうちにチケットぴあからファックスしてもらった発券証明書のおかげで今日の駐車場入場はスムース。朝一じゃないので人もまばら。暑い中Jrの準備をして、ついでに自分も一応着替えて自転車で移動。

子供のレースを見ていたら、やっぱり自分もまたやりたくなってきて、結局午後からのレースにも参戦することにした。昨日サイテーだったインターミディエイトクラスだから、最初から思いっきりいけるとこまで行くだけだ。


奄美のジャージを着てJrとレース前の雑談。緊張をほぐす。

そして、最後のレースが始まる。インターミディエイトと言ってもレベルは高く、若者も多い。頑張るだけだ。スタート直後からできる限り前に行く。鬼門のシケインまでも必死に登る。着いていくことだけ考えて回す。1周目のメインストレートは集団内で通過。

しかし、ここから速度はさらに上がっていく。そして、シケインから西ストレートにかけてわずかに千切れだし、足の揃いそうな人と二人で引き合ったが、第一集団から離れてしまった。最後のレースだし、出せる分出し尽くして追いかけ、第二集団には落ちずにゴール。

インターミディエイトB 2組
62位 平均速度38.75km/h

これまた昨日に比べればレースに参加している感があってよかった。まぁ実力がこんなものなんでしょう。よくわからされました!!って感じです。

こうして二日間の全日程を終え、渋滞に巻き込まれながら鈴鹿を後にし、ギリでセントレア到着となった。レンタカー給油に関しては常滑で見つけることがかなり難儀だということを付言しておく。

セントレア空港内で夕食を済ませ、気分よく寝たのはいいが、翌27日は予想通り台風15号にやられまくりだった。まず嫁&Jrのスカイマークが早々と欠航を表明したため、羽田から夕方帰る便をおさえる。そのため新幹線移動を余儀なくされ結果的に自転車二台はcharlieが持参することになった。台風の速度からすると鹿児島からの午前便はアウトっぽかったので、午後の福岡発奄美便に空席を見つけ急遽福岡に飛ぶことにする。鹿児島行の全日空も条件付きだったので1万円弱追加で福岡には行けた。しかし、福岡に着いてみると奄美便はすでに欠航決定となっている。もともと奄美はこの時期旧盆前でただでさえ連日満席なのに、それに加えて台風欠航で悲惨な結末が予想された。奄美の友人が東京からの便にかけてみると、福岡空港の中でバタバタしていた。予備タイヤも含めて自転車だけで8点の荷物を持つcharlieに新幹線の選択肢はない。やむなく福岡鹿児島便に乗る。これだけでもかなりの出費だ。急いで帰っても余分に出た出費は自腹だし、誰にも褒められないことはわかっているが帰ろうとしてしまう。なんなんだろう。

久々に飛行機酔いして到着した鹿児島空港は案の定ごった返していた。手荷物を持って移動することすら不可能である。奄美の風が落ちることを願ったが、結局一便一便と欠航が決まり終日欠航という結果になった。一方、羽田から帰る予定だった家族は沖縄ツーリストの気の利いた采配で夕方の名古屋発沖縄便に乗れることになったらしかった。こんなことなら自転車は全部家族に持ってもらえばよかったのだが、後の祭りである。結局、仕事上お付き合いのある知人の助けを借りて荷物を整理し、鹿児島一泊。翌日早朝台風の影響が強まる鹿児島市内を5時に出発。5時40分に薄暗い空港へ到着。空席待ち一番乗りかと思ったら、暗がりの中に70人超の列ができていた。6時半から受け付けなのに、次々と人が集まりあっという間に何百人かに膨れ上がった。奄美の被害も酷いらしく、九電工の職員も空席待ちの列だ。彼らが行かないと島は復旧しないはずだ。朝一から2便はSクラスにやられたが、その後の臨時便をゲット。半分は九電工の人たちだったように思うが、風のおさまった奄美にやっと無事到着。

その日の船も大入り満員だったらしく、旧盆前に島へ移動する危険性を強く感じる結果となった。二度と同じ事態にはあいたくないものだ。

帰りは大変だったが、レース自体はとても楽しくお祭り的催しで、全国における自分の位置がわかるってことを含めても、またいつか参加したいと思う。仲間とくればさらに楽しいこと間違いなしです!!

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