第22回トライアスロン in 徳之島

6月27日 時折雨がぱらつく天気の中、早朝のフェリーなみのうえに乗る。バイクの積み込みは心配したが、分解せずにそのままいけた。合艦というやつで、船倉の2階まで押して上がり壁際に立てかけるのだ。後は船員さんが固定してくれる。

バイクを積み終われば一安心。同行しているhirota君と話したり、うとうとしたりして船旅をすごす。

9時過ぎに亀徳港に入港。自走かと心配されたが、ちゃんとバイク運搬車と大型バスが出迎えてくれ、そのままB&Gセンターに連れて行かれる。着くと早速、エントリーをすませバイク整備に取り掛かる。そのうち雷雨がやって来て、どこにも行けなくなり、ぶらぶらして過ごす。

バスの運転手さんの昼食を邪魔して、コンビニまで連れて行ってもらい、なんとか弁当をゲット。この昼飯のことは最初から計算に入れておかないと面倒である。

弁当をかっこんで、下見バスはスタート。バイクコース75kmをまわるだけで2時間半である。長いし、アップダウン結構きついでっせ〜〜〜。

下見バスに乗ってる人も、、自分の宿の近くで下ろしてもらったりしていたけど、みんな常連さんなんですね。ぼくは荷物があるので一度B&Gセンターにもどり、バスガイドのおじさんにリゾートホテル石まで送ってもらった。リゾートホテルと名前は付いているが、どう見ても民宿である。まぁ単身寝るだけだから問題なし。


いちおう闘牛も見に行った。
牛は大きいね〜〜〜

宿泊客は常連が多く、当然全員トライアスリートである。スモーカーなんか一人もいない。異様といえば異様である。赤ウルメの唐揚げとムロの魚汁をメインにした夕食だったが、酒は飲まなかった。大会前のノンアルコールは初めてである。昨年の大会の映像がテレビで流れていたので、食い入るように見てると、あっという間に2時間経ってしまった。でも、大会の流れは理解できたな。わざわざ地元局が流しているんだね、たぶん。

6月28日 4時45分起床。少しストレッチしながら天気予報を見ると、前線はどうやら北上していそうで雨は降らなさそうである。5時からきっちり朝食食べて、道具の用意を入念にする。ランへのトランジット会場に置く荷物とスイム会場に置く荷物を分けたりする。

6時過ぎにはマイクロバスで出発。まず、ラン会場に寄って、それからB&Gセンターに移動。そこからスイム会場であるサンセットリゾートまでは自走である。従って、効率よく背負える入れ物(軽量のザック風fのもの)が必要である。知らなかったcharlieは袋を何度もズリ上げつつこいでいった。さほど遠くはないけどね。

トランジットに用意されてるプラスチックの大きな箱に、バイク道具を詰めていく。テーピングも貼りやすいように、端っこをめくって箱に貼り付けておく。結論から言えば、この箱はバイクスタートした後にラン会場に輸送してくれるので、朝一ラン会場に行く必要はなかった。

海沿いでエントリーをすませ、いよいよ入水チェックを受ける。試泳も少ししてみたが、水温も快適で面も綺麗。やや浅すぎるぐらいである。

朝から専門のDJが、ずっと放送している。有名な選手のかけ声などで「お〜〜!!」と一斉に雄叫びをあげたりした後、いよいよスタート。

8時ジャストに2kmのスイムが開始された。水路が狭いせいもあるがバトルはそれなりにあった。しばらくすると落ち着いてきて泳ぎやすくなったが、ほとんどコース上は腰〜胸くらいの深さだったかもしれない。最初で体力を使いすぎないように気をつけつつ、よく息を吐くことを意識して泳いだ。

スイムが終了すれば、以前からの課題であるトランジッションだ。一つ一つの動作は単純だけど、スイム直後は頭がぼーっとしてるので、やるべき行動は最小限にしておくべきだと、3月の美ら島で学習していたのに、また失敗してしまった。まず、ゼッケンベルトは最初から装着しておくこと。靴下ははかないこと。そして、テーピングは入水前にしておくことである。

テーピングに関しては、よく考えればわかるのだが、泳いでふやけた皮膚にはテープがひっつかないのである。これは今回最大の誤算であった。テーピングに時間がかかり、しかも失敗したので、不安を抱えたままのバイクスタートとなった。

天候は薄曇り。まずまずの条件である。快調に走り出す。最初のエイドでわかったのだが、徳之島はボトルでくれるのではなく、コップでくれるのだ。スピードをつけたままだと、まず取れない。ゆっくりスローダウンしなければならない。できれば、エアロ姿勢のまま飲めるボトルで補給しやすい形状であればやりやすいかもね。

バイクの長丁場なのに島あげての応援が凄かった。あまりの凄さに泣きそうになることもあった。なかなか無条件で応援される体験が現代人には少ないからかもしれない。とにかく凄い!!


徳之島の方と思われるサイトから拝借しました。ほぼ全員の写真を撮ってくださっているようでした。
それにしても腹の肉が気になるなぁ・・・

バイクが得意な人達にこれでもかと抜かれていく。スイムが一番ましなcharlieとしては当然の展開だが、精神的にはあまりよくない。ランは驚異的に遅いので諦めるが、バイクはもう少しなんとかしたいものだ。特に登りは軽量級にごぼう抜かれである。

凄い応援に突き動かされてペース配分は狂い、ゴールした頃には脚は残ってなかった。しかも、右足首が痛くなっていた。これは電子計測用チップ入りベルトをきつく巻きすぎたためと考えられた。ランの途中でゆるくし直したのだが、これも勉強になった。

ランへのトランジットの頃には、カンカン照りになってきていて、かなり過酷な感じになってきていた。もう一度テーピングをやり直したが、やっぱり上手くいかなかった。テーピングは最初にすべし!!少しふくらはぎを伸ばしてゆっくりランスタート。

丁度その時、DJがトップ選手のゴールを叫んでいる。おいおい4時間切ってるじゃないか〜〜〜まじか〜〜〜

ラン開始直後から、緩やかな追い風と太陽にやられ1kmも走らないうちから歩き出す。平地なのに・・・。あまりの暑さと、思った以上に脚が残ってなくてとても走れないのだ。しかも無理すれば熱中症で死にそうである。この時点で完走のみを目的に変更し、ペース配分を考え出す。最初に見つけたホースのおばさんのところで、まず座り混み、数分間全身に水をかけ続けた。これで少し体温が下がったのか、ちょっと走れる。応援も多く、なかなか歩けないのも事実で、無理矢理走る。しかし、暑い。

普段なら普通に走れそうな坂も、とても無理なのである。やっと5kmの表示を見た時には、残りの距離を考えてめまいがした。普通に歩いている状態で心拍数130台、ゆっくり走って150台、坂で160台となり、普段よりかなり高い状態なのである。登りは歩くと決めて前に進む。

ランでも、どんどん抜かれる。抜くことは全くないと言ってよい。ひたすら抜かれつつ前進する。

やっと10kmを過ぎる。ここからはかなり上るのだ。抜いていく人が「下りは膝が痛くなるか、心が折れるかだよ」と言い残して走り去っていく。よくわからないまま長い登りを征したとたん、遙か彼方にゴールである飛行場が見え、長いゆるい一直線の下り坂が広がっている。気が遠くなるほどの長さで、心が折れる意味がわかった。

14kmあたりの犬の門蓋エイドで、かき氷がもらえる。これを食べながらとぼとぼと歩く。相当抜かれたせいか独り旅の時間も長くなってきた。

ほとんどのエイドやボランティアのところで大量に水をかぶり、全身ずぶぬれで、もちろん靴もずぶぬれ。まめは覚悟の上で完走を選んだ感じだ。

最後の数kmはものすごく長く感じた。いくら応援してくれても、脚が動かないのだ。それでも、最後のエイドからは、みんな最後の力を振り絞れるようで、charlieも頑張って走った。

陸上競技場に入ると、選手に家族や友人が駆け寄り一緒にゴールしていた。そんな中、単身ゴール!!完走賞のポロシャツをもらい芝生に倒れ込む。

もう一歩も動けないと思ったが、不思議と涙は出なかった。心拍数を見ながらの展開だったせいか、さほど自分を追い込まなかったのかもしれない。それにしてもきつかった。来年は宮古島なんて思っていたがとんでもない。今の自分にはミドルが精一杯。コンビネーションの練習も必要なようである。

あと気づいたことは、バイクボトルの中身はみなそれぞれが工夫していて、興味深い話もあった。また、意外なことにエイドでの黒糖率がかなり低いのが、沖縄と違うところだった。

総合 7:20:49 167位
スイム 0:40:02 78位
バイク 3:16:19 138位
スプリット 3:56:21 125位
ラン 3:24:28 198位

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