2009年2月7日 奄美大島に8年も住んでいるのに、その場所さえわからなかったAiAiひろばで、お弁当とビール1缶のウェルカムパーティーに参加した。パーティーといってもコース説明だけではなく大和村や宇検村の挨拶などもあり小一時間かかったのであった。

2月8日 ラン関係では初めての20kmという距離ということもあり、6時半に起床し朝風呂でゆっくり温まる。しかし、昨日パーティーの弁当以外にもホカ弁の焼きそば弁当でカーボローディングをかけたせいか超腹いっぱいで気分が悪い。しかも、焼酎も2合くらいは飲んだらしくイマイチの調子だ。ポカリをどんどん飲み足していると案の定下痢になってきた。しかし焼きそばが出た感じはしない。

軽トラにサラちゃんも乗せて出発。20kmレースのスタート地点である国直についたのは9時前。それでも大会関係者しかいない。早すぎたか・・・。
しばらくするとバスで運ばれてきた選手がぞろぞろと姿を見せ、開会式も始まりいよいよ10時のスタートとなった。

開会式は神妙に聞く

スタートホーンと同時にみんな勢いよく飛び出していく。2週間後のおきなわマラソンの調整を兼ねたチャーリーはペース走にチャレンジするべく最下位からノロノロと走り始める。いつものことだが走り始めは右膝の痛みが気になる。恩勝の海を右手に見ながら少しばかり国道沿いを走ると、すぐに山手への登りに入る。あれだけいた先頭集団はもう全く見えない。坂道は思ったよりキツイ。走り続けることを目標にしていたので、亀の如く走る。しかし、一度抜いた歩き組にも再度抜かれる遅さである。

5km地点通過が41分だったので、登りの割にはいい調子だと気をよくする。それにしても先頭の人たちはどんだけ速いわけ〜〜〜、サラちゃんも全く見えない。まぁペース走だと言い聞かせて頑張って登る。

しばらく行くと50kmとの合流地点にさしかかる、8時に宇検をスタートしたトップ集団はもう通過したらしい。ありえない速度だ。実際、50km参加の選手にものすごいスピードで抜かれていく。道も未舗装となり足首への負担も増えてくる。意外ときついぞ、これは。

中間地点の10kmエイドステーションで、「奥さんはもう先に行きましたよ」と声かけされる。市役所の職員さんのようだ。サラちゃん速いんだね〜〜旦那置いてきぼりかよ〜〜〜。

この時点で、1時間31分、単純に計算すれば3時間切れそうなタイムじゃん!!黒砂糖を舐めつつ気合いを入れる。しかし、思ったほど脚は言うことを聞かず、走るのが次第に辛くなる。すでに距離的に未知の領域だ。12kmあたりからは苦しさが強くなってくる。抜いていく選手から励ましの言葉をいただく。なんとか15kmに辿り着いた時で2時間16,7分くらいだったので、まだ期待はもてそうだった。

しかし、脚はすでに限界に来ていた。17kmあたりにだらだらとした結構長い登りでついに力尽きて歩き出す。一度歩くともうなかなか走り出せない。あと2.4kmという地点で、2時間45分くらい。頑張ればなんとかなるかもしれない!!ゆるい上りの舗装路を少し登ったところまでは希望があった。

しかし、ここからが本当のトレイルランだったのだ。山並みから見下ろす下界までをこの斜度で駆け下りるのか・・・希望は絶望へとかわった・・・


こういうシングルトラックが続く

時には沢あり倒木ありで転ぶ人や脚がつる人様々だったようだ。少しだけ走ってみたが、アッと今に親指の内出血徴候に気がつくし、もちろん膝も悲鳴をあげている。諦めて歩く。いや、歩くだけでも相当辛い。無限とも思える下りでいったい何人に抜かれたことか・・・。

もうタイムなんか考えられる状況ではない。ただ、早く終わりたいだけだ。


コース終盤にはわざわざチョットした急坂を上らせてこんな景色もプレゼントされる
でも、景色を見たらこの階段を降りなさい!!

階段をメイクしても最後まで急坂が続く。最後は後ろ向きにひたすら走って降りた。ここまで来ると地元の応援もいて、なんとか格好つけて走る。そして、感動のゴ〜〜〜ル!!3時間26分精根尽き果てた。

サラちゃんはすでに余裕のゴールだったようで、笑顔で迎えてくれる。しかし、チャーリーは疲労困憊で動けない。速攻タクシーで帰宅したが、今度は寒気で体中が震えだした。今までこんな経験はなかった。いわゆるオールアウトという状態なのかもしれない。風呂が沸くまで毛布にくるまるとついうとうとしてしまうのだった。

ゆっくり入浴することでなんとか少しだけ元気を取り戻し、国直に車を回収に行けた。

夕方からasiviで開催されるパーティーはこれまた大人数で満杯だった。リザルトを見たら、


なんとサラちゃん
年代別2位 お〜〜〜すごい!!

飲んでも消えない筋肉痛と闘いつつ、デブはトレイルラン禁止だと強く誓ったチャーリーだった。

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